失敗したっていいんだよ
朝。
キウイがないことに呆然となる。
昨日買ったキウイが冷蔵庫にない!
「またやっちゃった、私。買い物袋をスーパーに置いてきちゃったんだな」と
朝から苦笑してしまいました。
ごきげんよう、渡辺貴子です。
子どもとのやり取り…。
どうしても『上手くやりたい…』と思ってしまう自分がいました。
上手くコミュニケーションをとりたい。
自分も子どもも気持ちよくいたい。
できることなら、穏やかに過ごしたい。
失敗すると大変なことになるから。
ギャンギャン泣いて、叫んで、暴れて、自暴自棄になって…。
そんな子どもの様子を見たり、吐き出される言葉を聞くと、私の心も身体もさらに辛くなってしまっていました。
胸がザワザワ、苦しくなった。
「私だってこんなに頑張ってるのに。なんでこうなるの?」
ため息が出る、怒りが湧く、悲しくなる。
何度繰り返すのだろう。
母親失格だよね…。
「もう、しんどい…」って言葉にだしたら、ボロボロと涙があふれてきた。
子どもが泣いて叫びだすと、胸が苦しくなる。
そんな雲行きを感じるだけで、ドキドキ、ビクビクして、体中がこわばる、震える。
『私には上手くできない…』って思った瞬間に、額に×を貼付けられたような気になる。
×がいっぱい貼られて、いつまでたってもダメな母親…って言われてるような気がして、ますます胸が苦しくなる。
そんなことは、ありませんか?
私は、日々、それの連続だったように思います。
失敗ってしたらダメなのでしょうか。
上手くなんてできなくたって、いいんだよ。
上手くやろうとするときって、もう既に意識が自分に向いちゃってるんだ…。
当時。
娘たちへの関わり方を工夫しました。
けれども、娘の心の地雷を踏んでしまいます。
そこ?そこに地雷が??
爆発は、次のものにも引火してさらに爆発が止まりません。
避けたはずなのに…。
解除できたと思ったのに…。
期待と違う娘の反応を、私は地雷だと受けとりました。
娘は、ただ、反応しているだけなのに。
ただ、教えてくれていただけなのに。
その反応に、私は過度に右往左往してたんだな。
自分責めたり、娘責めたり、落ち込んだり。
相手の心なんて、本来コントロールできるものではないのに。
コントロールできないものにたいして、思い悩んでいた。
(コントロールしていた過去があったからだ…)
何でも上手くやりたがる私たちは、コミュニケーションまでも上手くやろうとしてしまう。
コミュニケーションは、「心」をもった人と人との関わりです。
だから、上手くいかないことが大前提なんです。
だって、自分と異なる「心」をもった者同士が関わり合うのだから。
「上手くいくものだ」と思っているから、すれ違いが苦しくなる。
相手の「心」は相手のものです。
失敗が苦手な私たちは、いま、失敗をする練習をしているのかもしれない
失敗してもいいじゃん
失敗の数が多ければ、失敗を受け入れる練習もたくさんできる
失敗が多いほど、相手を理解するチャンスに溢れてるんだ
それは、自分と相手との違いを理解するチャンスだ
自分の「心」を理解するチャンスだ
そんなふうに一所懸命に生きている自分自身をねぎらう機会だ
失敗なんて、ないんだ
すべては、より良くなっていくための宝なんだ
わが子が、体をはって感情をむき出しにして、一生懸命に伝えてくれているのかもしれない。
そうだよね。
失敗を許せないお母さんの姿って、子どもの目にどううつってるのかな…。
子どもは、親の語る言葉以上に、親の姿からたくさんのことを学びます。
インストールしています。
無意識に、無自覚に。
私たちも、そうやって生きてきました。
チャンスなんです。
今が。
だから、そのまんま
あるがまんまでチャレンジしてみよう。
次に会うときまで、たくさん失敗しておいで。
失敗を楽しめたらいいね。
「えっ?失敗ってしてもいいの?」
いっきに身体と心が緩まった瞬間でした。
尊敬する師匠からいただいた言葉です。
すべてを受け入れる慈愛に満ちた笑顔とともに、頂いた言葉は今でも私の宝物です。
涙が溢れ癒され、生きる勇気が湧きました。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
必要とされる方に、届きますように。