「すべては今のために」〜そう言える未来を信じて
ごきげんよう、渡辺貴子です。
力が湧いてくる詩。
幸せの帽子
すべての人が幸せを求めている
しかし幸せというものは
そうやすやすと
やってくるものではない
ときには不幸という
帽子をかぶって
やってくる
だからみんな逃げてしまうが
実はそれが幸せの
正体だったりするのだ
私も小さい時から
不幸の帽子を
いくつもかぶらされたが
今から思えば
それがみんな
ありがたい
幸せの帽子であった
それゆえ神仏の
なさることを
決して怨んだりしてはならぬ
坂村真民「幸せの帽子」
大好きな詩人のおひとり、坂村真民さんの詩です。
卓越した方々は、言葉こそ違えど皆同じことを語られる。
そして、わたしはやっぱりこの捉え方、在りようが好きです。
自分の力ではどうにもならないこと
思い通りにいかないこと
つらかったこと
逃げ出したくなること
うらめしく思うこと
私たちがどれだけ不幸の帽子をかぶったとしても
ふりかえれば、ああ、あれは、ありがたい幸せの帽子だったと。
ならば、いまのこの苦しみも
それは、いつか
ありがたい幸せにかわる。
この経験こそが
わたしたちの愛や慈しみ、今を感謝で生きる力を磨いてくれる
人のこころの痛みがわかる優しさになる
それは、わたしたちも
そして、子どもたちも。
帽子を歓迎しよう。
先人の教えに、胸が熱くなります。
「すべては、今のためにあった」
そう笑顔で言っている未来を信じて、自分を信じて、子どもたちを信じて、いまを精一杯生きよう。
カテゴリー: お子様に寄り添うあなたへ