大切なのは、いま、ここから
ごきげんよう、渡辺貴子です
不登校になった
行き渋るようになった
拒食症になった
言うことを聞かなくなった
素直な子だったのに別人のようになった
部屋に引きこもるようになった
私たちの多くは、理由を考えようとします
「なぜ?どうして?なにが問題だったの?」
そしてその答えを、一所懸命に探そうとします。
でも…
おそらく…
お子さんのことで悩んでいらっしゃるママたちは、
「なぜ?どうして?」
の答えが無制限に出てくることをすでに経験されているのではないかな、と思います。
疲れますよね…。
どんなに考えたって答えなんて出てこないもん。
そりゃ疲れます。
考えるほど、落ち込むのは当たり前です。
考えるほど、イライラや怒りや悲しみが出てくるのは当然です。
答えを求めて
グルグルグルグルグル考えますよね。
正解がわからないから、さらに答えを求めます。
そして、その答えの多くは、あくまでも想像でしかない。
「なぜ〇〇なの?」→「△△だからかな」
「なぜ△△なの?」→「□□だからかな」
「どうして□□だといえるの?」→「だって〇〇だからよ!」
「だから、なんで〇〇なの?」→「だから□□だからよ!」
そして、その結果なにが起こるのか?
自分を責めるか(わたしのせいだよね)
パートナーを責めるか(あの人がああだから)
子どもを責めるか(意志が弱いから、やる気がないから)
学校を責めるか(対応をしっかりしてくれないから)
親を責めるか(親が口出ししてくるから)
カッコのなかは、人それぞれ無制限だと思います。
これまでの経験から学んできたことから答えを探そうとしても、答えなんて出るわけがないんです。
でも、私たちは、子どもの頃から上手くいかなかったときや失敗したときに、親や先生から反省を求められてきました。
「なぜ、やらなかったのか?」
「なぜ、やってしまったのか?」
「どうして、言わなかったのか?」
「どうして、言っちゃったのか?」
そうやって育ってきたんじゃないかな…。
答え探しの結果どうなるのか。
待っているのは、自分や周りを責めてしまったり、誰かと比べてしまったり、もっと心が落ち込んでしまうという状態です。
とてもじゃないけれど、問題解決に向かえるような心理状態にはなれないんです。
いかなる問題も、それをつくりだしたのと同じ意識によって解決することはできない
同じことを繰り返しながら違う結果を期待すること、それを狂気という
by アインシュタイン
上手くいかない中で答え探しをしていたら、メンタル不調をおこしてしまうのは当然なんです。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
それは、、、
起きている出来事から学ぶこと。
この出来事は、わたしに何を教えようとしてくれているのか?
この出来事からわたしが学べることはなんだろうか?
この出来事は、わたしに何を気づかせようとしてくれているのか?
自分の心に、聞いてみてほしんです。
心は、答えを探しに行きますから。
これまでのように、「なぜ?」「どうして?」
でもいいんです。
それが役に立つ問いなら。
でももし、「なぜ?」って自分の心に問いかけても、辛くなるばかりで前に進まないって感じたら
役立つ問いに変えていきませんか?
この出来事は、わたしに何を教えようとしてくれているのか?
この出来事からわたしが学べることはなんだろうか?
この出来事は、わたしに何を気づかせようとしてくれているのか?
大切なことを私たちに教えてくれている出来事から学ばせてもらうんです。
そこから、行動に変えていきます。
大切なことは
おきていることから学ぶ。
いま、ここからです。
「でも、でも、でも!」
「そうは言っても…!」
という思いは必ず出てきます。
そういう時は、
「そうだよね。そう思うよね」
と、必ずそんな自分の心の声を受容してくださいね。
とっても大切なことです。
そうやって、わたしたちは
人生のパートナーである「こころ」と上手に付き合うことができるのです。