長女の拒食症克服記録♯2母の私がカウンセリングを
初めてのカウンセリング
大丈夫だろうか。
ただでさえ恐怖でいっぱいなのに
ただでさえ孤独を感じてるのに
ただでさえ医師と上手くいっていないのに
大丈夫かな…。
祈る思いでした。
私は自分自身が受けるカウンセリングを申し込みました。
娘ではなく、私が受ける必要があると感じたからです。
理由は3つ。
・このままのやり方では上手くいかないと思った
(拒食症がわかって3ヶ月たつが状況はひどくなる一方だった)
・同じような体験を乗り越えたひとの考え方やり方をインストールしたかった
(現状の話をして、ただ様子を見ていても良くなるとは思えなかった)
・成長期。一刻も早く、娘の元気を取り戻したかった
(娘の笑顔を取り戻したかった。長引くことで、次女への影響も心配だった)
ブログを読んだり、ホームページを見たり、本を読んだりして、なんとなく関わり方や考え方を知識としてインプットしても、現状の娘の様子や自分自身の状態を客観的に観察してみれば、成果が出ていないことは明らかでした。
日増しにひどくなっていく娘の状態がそれを証明していました。
初めてのカウンセリングは、娘の入院二日目の朝でした。
入院の日に娘からガツンと食らった魂のメッセージもスイッチとなり、現状に流されることなく、私自身が腹を据えて取り組もう。
私にできることが必ずあるはず。
そのために、今日のカウンセリングを受けるんだ。
そう決意してのカウンセリングでした。
その時にカウンセラーさんに言われた言葉。
お嬢さんは、あなたの心の奴隷状態です。
心の操縦席をお嬢さんに返してあげてください。
えっ???
心の奴隷状態ってどういうこと?
心を大切に尊重して育ててきたつもりだけれど?
大切に大切に育ててきたのよ…。
私がどんな子育てをしてきたか聞きもしないで、どうしてそんなことが言えるの?
反発したくなる気持ちが湧いてきました。
しかし、同時に前夜の病室での娘の悲痛な叫び、娘の様子が蘇るのです。
ママのことが好きだから!
ママが私を苦しめてるんだよぉ…
みぞおちのあたりが、グッと締めつけられるような感覚になりました。
心の奴隷状態…
そして、なぜか私は自分自身の子供時代を思い出しました、
思春期だった兄が「俺はお母さんの奴隷じゃない!」
そう、叫び訴えていたこと。
母がその言葉に怒り狂ったこと。
母が私に涙ながらに同意と癒しを求めたこと。
「ママに向かって奴隷ってなによ…、お兄ちゃんヒドイわよねぇ…。ねぇ、タカちゃんもそう思うよね」
心の操縦席を本人に返す。
私はカウンセラーさんの言葉に一瞬反発を感じたものの、そのイメージは、それでもシックリときたのです。