長女の拒食症克服記録♯3病院への不信感
ゴールが見えないのに、どうやって進んでいったらいいのでしょうか。
ゴールを信じることができないまま、どうやって日々のストレスと向き合っていったらいいのでしょうか。
ただでさえ、疲弊する毎日。
ゴールを信じきる強い思いも、いつのまにか消えてしまいそうな灯火のようになってしまいます。
前に進む、希望の一助になる。
そんな思いで、このブログを書いています。
病院への不信感
入院2日目。
カウンセリングを終えた私は、面会時間に娘に会いに行きました。
病院に着くと、「朝食も、昼食も食べていないの…」と娘は泣いていました。
昨夜、晩ごはんを食べ、ミッションをクリアしトイレを済ませることができた娘。
どうやら就寝前に医師とまたバトルをしたらしい。
で、朝食を食べず、点滴も拒否。
すでに医師は帰ってしまった後で、わたしは看護師さんとお話をしました。
「〇〇ちゃん、何も食べないんですよ。点滴も拒否するし。このままだと、どんどん体重が減っていっちゃうので、お母さん、〇〇ちゃんが食べたいものを用意してあげることはできますか?」
そう、言われました。
私は彼女に欲しいものを聞き、彼女のリクエストの某コンビニエンスストアのベーグルと0キロカロリーのゼリーを買いに車で走りました。
どこにでも、何軒でもあるわけじゃありません。
「すぐに見つかるといいな、必ず探してくるからね。」
そういって、慣れない田舎の町のお店を何軒も回りました。
ようやく買うことができて彼女に届けれたのは、2時間もすぎていたと思います。
「お腹がすいたよお…。」
娘は泣きじゃくりながら、それを頬張っていました。
病院でも家でも、やってることは同じじゃん…。
むしろ、病院のほうが心の負担が大きいんじゃないの?
先生がいなくて、私が娘にご飯を買ってきて、なんの説明もなくて、これで大丈夫?
なんのための入院なの?
私の中で不信感が一層ひろがります。
けれど、私も必死です。
だからこそ、私は私にできることをしよう。
一方ではそんな力も湧いてくるのでした。
今度こそ、娘の話をしっかりと聞こう。
彼女が何を思い、何を感じているのか。
それをひたすらに聞こう。
そう思いました。
当時私たちはマイホーム建築中だったので、病室では家の話をたくさんしました。
「新しい家の庭ではバラを育てたいんだ〜」そんな話も聞かせてくれました。
「明日から、治療を進めていきます。ですので、今日の晩ごはんもお母さん、お願いしますね。」
看護師さんからそう言われ、コンビニで買ってきたものを夜も二人で食べました。
帰りがけに、娘がいいました。
「今日はありがとう。わがままを許してくれてありがとう。看護師さんにもお礼を言わなくちゃね。明日から、怖いけど、頑張るね。明日もきてね。いっぱいお話ししようね。待ってるからね。」
「明日も、必ず会いに来るからね。」
そう言って、私は帰りました。
小3の次女がお友達の家で、ママの帰りを待っています。
急いで、帰りました。
車の中で、またまた、私の思考と感情がグルグル。
このままでいいのだろうか。
どんな、治療になっていくのだろうか。
病院ってこういうものなのだろうか。
心の治療って、こんなに曖昧で不明瞭なのだろうか。
謎だらけなのに、その謎を誰にどう聞けばいいのかもわからず、不安でいっぱいでした。
きっと病室の娘はもっと不安で、ひとりでその不安と闘っていたのだと思います。
そして事件は次の日に起きました。