長女の拒食症克服♯5病院スタッフからの謝罪と紹介状 | 『公認心理師』渡辺貴子トレーナー

長女の拒食症克服♯5病院スタッフからの謝罪と紹介状

大学病院への紹介状

かかれる病院すらなくなって、どうしたらいいんだろう。

まず、新しく病院を探すところからスタート。

どうやって探す?

なにを信じる?

もう、この頃の私には何を信じたらいいのかもわからなくなっていました。

どうする?

病院はかならずかからなければ。

今回の入院でガクッと体重は落ちてしまってる。

命のためにも病院は必要。

どうやって探す?

そして、わたしはさきの病院でであった、ソーシャルワーカーさんに相談することにしたのです。

あまりお話をする機会はなったけれど、それでも彼女の顔を思い出したのです。

あの方に、相談してみよう。

そして、彼女に連絡を取りました。

ソーシャルワーカーさんは臨床心理士の先生も同席での

面談の時間を作ってくださったのです。

そこでわたしは、病院であったことをまずお話ししました。

娘と医師とのやりとり。

医師と私のやりとり。

その時の医師の様子。

娘も私も病院というものに不信感を持ってしまったこと。

もっと、患者の尊厳を大切にあつかってくれる病院ってないのですか?

大切な娘をお願いできる病院はないのですか?

体の病気だったら、医療ミスだって診断ミスだって証拠というものがあるのに、心の病気というだけで、患者はなぜこうもツラい思いを飲み込まなければならいのか…ということ。

もし、○○さんのお嬢さんが拒食症になってそんな状態だったら、どの病院にいきますか?

お願いです、助けてください。

こんなお話をしたと思います。

お二人は、謝罪してくださいました。

ドクターの態度について。

そして、素晴らしい先生は他にもいらっしゃるということ。

そちらの先生に、紹介状を書くように医師に言いますと。

だから、私たちを信じてください。

そして、もういちど、病院を信じてください。

本当に素晴らしい児童精神科の先生です。

大学病院の外来専門の先生なので、入院となるとまた別になるとは思いますが、まずは、その先生のところへ行ってください。

私たちは、国立大学の附属病院の児童精神科にかかることになりました。

あのときの

ソーシャルワーカーさんに、私は感謝でいっぱいです。

そして臨床心理士の先生にも。

もう、お名前も覚えていないのです。

けれどもまちがいなく、そのかたがたは私たちを救ってくれた出会いのなかのお一人です。

今でも折に触れ、お二人を思い出すことがあります。

そのたびに「ありがとうございます」と声に出して感謝を伝えています。

いまがあるのも、お二人のおかげなのです。

病気といえば病院、医者だと思っていた私の価値観がまさに崩れ、それでも時間は過ぎていく中で、暖かい手を差し伸べてくださったかたでした。

親身になって話を聞き、医師に掛け合ってくれたんです。

ありがたかった。

そして、数日後。

私は病院に紹介状を取りに行きました。

担当だったドクターが、謝罪とともに紹介状をくださいました。

怒りをそこに向けている時間もエネルギーももったいない。

書いてくださったことへの感謝を伝え、病院をあとにしました。

やっと、かかれる病院が見つかった。

暗闇のなかにいながらも、ほんのわずかな安堵感。

けれど、大きな安心感でもありました。

命の限界チェックができる。

そう思いました。

私にできることはなんだろう。

私は、何を求められているんだろう。

娘は、私になにを求めているんだろう。

娘が望んでいるものはなんだろう。

自分の意識をそちらにシフトすることを意識しました。