長女の拒食症克服♯7心を開く言葉がけ
もう、頑張れない…
自宅に戻り、長女は通学を再開しました。
もう、体力は残っていないだろうに…。
徒歩で3分の距離の小学校であっても、ランドセルを背負っての通学は辛そうでした。
やっと学校に辿り着いても、階段を昇り教室へ行くこと。
移動教室の際の時間内での移動。
「すべてがつらかった…」と、のちに教えてくれました。
本当は、行かせたくなかった。
帰ってきた娘の顔を見るまで、私は、心配で心配でたまらなかった。
病院から裸足で逃げ、自主的に退院することを選んだ娘に伝えたのは
〇〇ちゃんのどんな気持ちも、〇〇ちゃんにとって大切なものだよ。
何を感じても、何を思っても、大丈夫だよ。
ママは、どんな〇〇ちゃんも愛してるよ。
どんな〇〇ちゃんも、大切な存在なんだよ。
ありのままのあなたは、ただそれだけで尊いんだよ。
彼女にとって、その想いや選択決断の良し悪しではなく、
その奥にある気持ちを尊重された体験は大きかったように思います。
それでも、
「学校へ行かねば…」
「辛いからって逃げるなんて…」
「途中で逃げ出すなんて、ダメな自分になりたくない…」
そんな思いが、学校へ向かわせたのかもしれません。
お昼前に、家のチャムがなってドアを開けると娘が立っていました。
しんどくて…
しんどくて…
頑張れなくて、帰ってきちゃった…
ママ、頑張れなかった…
おかえり○○ちゃん。
よく帰ってきたね。
しんどかったんだね。
自分の身体と心の声を聞いてあげれたんだね。
すごいね。
自分で決めて、戻ってきたんね。
よく帰ってきたね。
ママ、ママ
もう、頑張れない…
疲れた…
もう、頑張ることできない…
少しずつ心をひらいていく…
気持ちを聞かせてくれて、ありがとうね
〇〇ちゃん
大切な思いを教えてくれてありがとう
ママ、気づかなかった。
ずっと、そう感じていたんだね。
ママに教えてくれてありがとうね。
ママに、言いづらかった?
よく、教えてくれたね。
ありがとうね。
もしかしてママにお話しするの、勇気がいったかな。
ありがとうね、あなたのおかげで気づけたよ。
ずっと、我慢してたんだね。
ママ気づいてあげれなくて、ごめんね。
教えてくれてありがとうね。
ずっとずっと
奥底に抑えていた気持ちや想いを、丁寧に丁寧に聴いていく。
ずっとずっと、抑えていたんです。
お母さんに笑顔でいてほしくて。
ずっと、ずっと、何年も…。
言えなかったんです。
本当の気持ち、本当の思い。
それを、やっと、教えてくれたんです。
「ごめんね」しかないじゃないですか…。
「ありがとう」しかないじゃないですか…。
その内容が、良いとか悪いとかじゃなくて
ただただ
「教えてくれて、ありがとう」
しかないじゃないですか。
何を言ったとしても、
お母さんは無批判に、無条件に受け止めてくれる。
それが、ぜったいの安心につながります。
「わかってもらえた」そう感じます。
そう、少しずつ。
日々の関わりの中で。